2006年10月16日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(4)

(かつてアクサロンのあった場所の近く。峡谷の下を流れる川を眺めるマグマトロンとそれに従うドリルビット、スピッター)
ドリルビット「ここがジャガーの奴のくたばった所ですって?」
マグマトロン「そう考えている。タランスから評議会への最後の報告では、アクサロンに対する全面的な攻撃があったと言っていた。実に惜しい事だ。奴が自分の利益のために我々と情報の交換をする事に同意していなければ、我々はそもそもここにはいなかったのだからな。ビーストモード!」
(マグマトロン、3体の恐竜に分離。スピッター、ドリルビットもそれぞれビーストモードに変形)
マグマトロン「ジャガーのトランスワープクルーザーが最後に眠っている場所は、ここから半径20クリックのどこかにある筈だ。ならばこうしよう……分断して攻略するのだ!」
(それぞれ別の方向へ走る3体の恐竜と部下達)

(切り立った狭い谷底。レーザーバックとその仲間達が進む)
レーザーバック「よし、マグマトロンによれば、ここがトリプティコンのエージェントとの交信が途絶えた場所だそうだ。これから……」
ビーブーン「レーザーバックさんよ、待ちな!」
(歩みを止めるサイバトロン達)
ビーブーン「ここで信頼しろっていうのは危険な賭けじゃないかね。あんたが連れてきてくれたのは、どんなに良く見ても戦闘状況、悪くすれば待ち伏せを受けるところだ。それに俺のセンサーには、あんたからまだデストロンの金切り声がするんだがね!」
(ビーブーンのスキャンイメージ。レーザーバックの体内のスパークに危険を表す爆弾のマークが表示されている)
レーザーバック「その通りだ、ビーブーン。君達には私の言う事をそっくりそのまま信じてもらうしかない。私のスパークの共鳴サインはセイバートロン星において亜分子レベルで転換されている。ここでそれを戻す事は出来ない。現在そんな事をしている余裕は無い筈だ。我々には時間も無い。もし今行動しなければ、そのツケを払うのはセイバートロン星にいるサイバトロン達なんだ!分かるか?」
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2006年10月15日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(3)

マグマトロン「儂の特注に合わせてお前が開発してきた全惑星型送信アンテナは、単なる戦術的即興の産物ではない。はるかに重要な、例えるなら火花を炎にするものなのだ」
(回想終わり)

(荒野。ボーンクラッシャーの上にはいつの間にかオプティマスマイナーが乗っている)
レーザーバック「私に何が出来た?出来たのは奴らの記念すべき企みに付き合って、その作業の中にサーボレンチを投げ込むのに最善を尽くす事だけだ」
ハウリンガー「それがアンタのやった事ってか?つまり……俺達がその生きた証拠だと」
レーザーバック「出来る限りの事はした。低レベルのウイルスコードを起動シグナルに乗せたんだ。それ以上浸透力の強いものの場合、送信装置の本体に組み込まれたファイアーウォールに引っかかる恐れがあった」
ラムラス「それで、これからどうする?たった7人で、それでもなお数の多いマグマトロンのデストロンに挑む気か?丘に上がる苦労っていうのは嫌いじゃないが、山となるときつすぎるぜ!」
レーザーバック「サイバトロンはもっと多い筈なんだ、ラムラス。分からない……何故他の者達は私の出動の呼びかけに答えないんだ」

(別の荒野。巨体を持て余すトルカに綱を付けて引っ張り上げるスティンクボム、ケーナイン、アルマー、バンター、ノクトロ)
(入り江。強い波に逆らって進むサイバーシャークとクロージョー)
(雲海の上。エアハンマー、ソナー、プロール、ナイトグライダーが空を飛ぶ)
(オーロラの下、一人歩くホワイトクロー)
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2006年10月14日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(2)

(荒野。土煙の中をレーザーバックを先頭にハウリンガー、ビーブーン、ボーンクラッシャー、ラムラス、スナールが駆けている)
ハウリンガー「トランスワープクルーザーがここに?確かなのかい?」
レーザーバック「まず間違いない、ハウリンガー。状態の方は保障できないが、我々が来る前にトリプティコン評議会が一人のエージェントをトランスワープクルーザーに乗せてこの時間帯へ送り込んだ、その事実が分かっている。完全に破壊されでもしていない限り、必要な物はそこから回収できるだろう」
ハウリンガー「必要な物っていうのは信号増幅器なんだな?」
レーザーバック「そうだ」
(レーザーバック、セイバートロン星での事を語りだす)
レーザーバック「トランスワープ転轍を行なうまで、マグマトロンの目的を作戦司令部に警告する機会がなかった。奴は自分の見事なまでの策を最後の瞬間まで秘密にしていたんだ……」

(回想)
マグマトロン「これから地球へ向かう。正確にはその有史以前の時代にな」
(クロノスフィアの設置された巨大な空間。すでにマグマトロン達はビースト形態をスキャンしている)
マグマトロン「予想していた通り、トリプティコン評議会は我々に、奴らのエージェントが為し得なかった事を求めてきた。反逆者メガトロンを連れ戻すというのがその仕事だ。だが、我々の真の目的は、軍団を集める事にある!」
レーザーバック「軍団……ですと?」
マグマトロン「現在ステイシス状態で、デストロンの印が付けられるのを待っている空欄の名簿だ。レーザーバック、やや不本意な気もするが、お前の専門技術を買って、この僅かばかりの遠征に同行させる事にした」
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2006年10月13日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(1)

地球。紀元前約10,000年

(新たなデストロンメンバー。ジェットストーム、バズソー、レーザービーク、スカベンジャー、レットラックス、スカイシャドウ、インジェクター、スナッパー、レーザークロー、パワーピンチ、テラゲーター、バズクローが並ぶ)
マグマトロン「デストロン諸君、我々は交戦中だ!」
(向かって立つマグマトロン、マンテラー、トランスキュート、イグナー、ドリルビット、スピッターというセイバートロン星からのデストロン)
マグマトロン「戦場は時間の穴の中に取り残されたこの惑星だが、勝利した暁には、輝かしきセイバートロン星そのものが手に入る!裏切り者のレーザーバックは、確かに儂の最初の一手に痛烈な打撃を加えてくれた。だが、儂の取柄は臨機応変なところだ。人数は予定より少なくなったとはいえ、ここにいる我々及びセイバートロン星で準備を整えている者達は、サイバトロンの支配体制を覆し、我らが栄光の権利を取り戻すのに十分な強さを備えた軍団であると、儂は信じている!だが、今は、より局地的な問題に取り掛からねばならん!」
テラゲーター「だったら、奴らが何処にいるか教えて下せぇ!」
マグマトロン「いいだろう、ここにいるイグナーがお前達を戦術的に組織する。しっかり狩るのだぞ!」
イグナー「ジェットストーム、バズクロー、スカイシャドー、レーザービーク、お前達は自分と一緒に来い」
マグマトロン「ドリルビット、スピッター」
ドリルビット「マグマトロン様?」
マグマトロン「かくも徹底的に疑わせぬように我々の組織の中に入り込めたという事からして、レーザーバックは到底油断できる相手ではない。奴は必ずセイバートロン星と連絡を取ろうとするだろう。その企みは阻止せねばならん」
ドリルビット「しかし、どうやって?」
マグマトロン「時間と空間を越えて送信するからには、奴はトランスワープ信号増幅器を必要とする筈。儂の知識が正しければ、現在ある選択肢、可能性のある目的地は一つしかない……」
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2006年10月11日

TITANIUM:オプティマスプライム

 グラビタスおよびエンシェント議会のメンバー達は語った。オートボットの命運は、オプトロニクスという記録員の双肩にかかる事が決まっていたのだと。最初のうちはオプトロニクスはこの大いなる責任を引き受ける事を渋っていたが、やがて彼は全トランスフォーマーにとっての破滅的な危険がかかわる事を理解していく。

 オプトロニクスはマトリクスの力を授けられると、オプティマスプライムというリーダーとしての名前を与えられた。それは、ディセプティコンとの戦争だけではなく、彼らの内に存在する自滅的な戦争から逃れるために、オートボットがサイバートロン星から去るのを彼が導かねばならないという天啓であった。時空の境界にまたがったメガトロンとの壮絶な戦いの後、オプティマスは、やがて進歩し、彼の種族の最も絶望的な時に必要とされるリーダーシップをもたらすパワーが自らの内にある事に気が付く。

体力:10
知力:10
速度:6
耐久力:8
地位:10
勇気:8
火力:7
技能:8

特記事項
故センチネルプライムよりマトリクスを継承
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2006年10月10日

TITANIUM:サンダークラッカー

 サンダークラッカーは彼独特の音響能力によってその名が付けられた。低い高度とスピードにおいても、彼はエンジンのインテークを通じて極度に圧縮された空気のパルスを押し出し、一気に加速する事と、強化ガラスを粉砕し無防備なオーディオ器官を聾するソニックブームを発生させる事を可能とする。彼はまた、自らのソニックブームを調整して、標的の感覚プロセッサーに影響を及ぼす事が可能であり、パニックや恐怖を引き起こす。

 メガトロン自らによってディセプティコン運動に登用され、スタースクリーム麾下の精鋭、シーカー大隊に配属されたサンダークラッカーは、サイバートロン星においても地球においても、恐ろしく有能な戦士である事を自ら証明した。同僚のシーカーであるスカイワープと並んで、彼はオルティヘックスにあったオートボットの拠点を攻撃、破壊し、同様にプロティヘックスを破壊する事にもほぼ成功した。

体力:7
知力:7
速度:9
耐久力:7
地位:5
勇気:5
火力:8
技能:7

特記事項
周波数を調整したソニックブーム
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2006年10月09日

TITANIUM:メガトロン

 メガトロンは愚か者には容赦しない。にもかかわらず今ここに、彼はマトリクスの力によって、にたにたと笑うフードをかぶった自慢家の人間の命令に従う事を強制されてしまっているのだ。しかし、忍耐がなければメガトロンの存在は無価値である。それまでは金切り声の間抜けなコブラコマンダーに、装飾品や財宝を集めさせてやれば良い。メガトロンは注意深く見守り、反撃の時を待つだろう。

 彼のチャンスは驚くべき事に、オートボットによってもたらされた。彼らとG.I.ジョーの共同作戦が、コブラの外部防衛施設を壊滅させたのだ。コブラコマンダーの気違いじみた戦術によって、自らの兵士達が焦熱地獄へと送り込まれるうちに、メガトロンは一つの欲求を心の前面に抱いた。そして彼はオートボットがたどり着く前に、自分を苦しめてきた者が息絶え、マトリクスが自らの手の内にあるのを見る事になるのである。

体力:10
知力:9
速度:5
耐久力:9
地位:10
勇気:10
火力:8
技能:7

特記事項
以前にセンチネルプライムを撃破
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2006年10月08日

TITANIUM:ジェットファイア

 オートボットとディセプティコンの間でグレートウォーが勃発する以前、ジェットファイアはスタースクリームのパートナーであり友人であった。二人はは兄弟のように親しく、一人は穏やかで理性的で滅多に怒らなかった一方、もう一人は疑り深く、気まぐれで、傲慢であった。スタースクリームがディセプティコンに加わって、サイバートロン星のオートボットが守る都市を攻撃した時、ジェットファイアはどちらに付くべきかなかなか決める事は出来なかった。彼は主として無防備なオートボットに対する虐殺に加わる事に躊躇したが、自分が友と見なした者に対しても武器を手に取りたくはなかったのである。

 しかし、ディセプティコンの背信行為の全体規模が明らかになると、ジェットファイアは無条件でオートボットに加わった。スタースクリームの裏切りに対して彼が感じた怒りは決して衰える事はなかった。彼は事あるごとにかつての友人と戦った。多くの戦場の上空は、二人の熟練した飛行家のドッグファイトに次ぐドッグファイトで交える砲火によって満たされたが、未だどちらも他方を完全に破壊するまでには至っていない。

体力:6
知力:10
速度:10
耐久力:5
地位:10
勇気:9
火力:7
技能:9

特記事項
地球の北極圏においてステイシスロック状態で凍結
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2006年10月07日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#1(9)

(崖の上)
レーザーバック「一人のままでは1メガサイクルともつまい。そろそろ……むぐぐぐぐ……仲間を集める時だな」
(レーザーバック、口の中に出した発信装置から咆哮のようなシグナルを発する)
(各地でそれを聞くラムラス、スナール、ボーンクラッシャー、ビーブーン、サイバーシャーク、オプティマスマイナー)

マグマトロン「そうか、そういう事か」
マグマトロン(通信)「トランスキュート、状況は!」
(トランスキュートが偵察する下でクワガイガーに襲いかかるハウリンガー)
ハウリンガー「デストロンの臭いがするな。それとも獲物の臭いか?」
トランスキュート「どぅぅぅも、サイバトロンのぉぉぉ民兵軍団が組織されつつあるよぅぅうですぅぅぅぅ」
(下の地上ではトルカ、バンター、アルマー、ノクトロ、スティンクボム、ケーナインが集結している)
トランスキュート「どぉぉぉう対処しましょぉぉぉう?」
マグマトロン(通信)「ならば」

(マグマトロン、3体の恐竜に分離)
シーサウルス「解き放つ」
スカイサウルス「までだ」
ランドサウルス「ビーストウォーズを!」

(#1終)
posted by シグマ at 20:57| Comment(4) | TrackBack(0) | コミック翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#1(8)

(雪原。スピッター、ビーストモードに変形してホワイトクローに毒液を吐きつける)
スピッター「へっ、理由なんぞはどうでもいいか。お前をバラしてから調べれば分かる事だからな!」
ホワイトクロー「おぉっ!」
スピッター「俺の意見としちゃ、大きければ大きいほど肉もよく焼けるってもんだ」
(ホワイトクロー、ビーストモードに変形)
ホワイトクロー「儂に言わせればだ、デストロン」
(ホワイトクロー、前脚でスピッターを踏み潰す)
ホワイトクロー「貴様らの方こそ、己の手に余る事に手を出したのだと思うぞ!」

(海岸)
スピッター(通信)「げひゃ!ぐげ!ひぃぃ……」
マグマトロン「トランスキュート、高空偵察だ。あらゆるセンサーで見渡せ」

(森林上空)
マグマトロン(通信)「歩くもの、羽ばたくもの、地を這うもの、あるいは滑るもののうち、体温を持たないものすべてだ。儂はそれを知りたい」

(海岸)
マグマトロン「イグナー、お前と他の者達は送信ネクサスまで帰還しろ。迷子の連中も連れて、あとスピッターの残骸も拾って来い。それからドリルビット、お前はさっさと起きろ」
マグマトロン「そうだ、イグナー、もしレーザーバックに出くわす事があってもだ。奴は生かしたまま連れて来い!」
posted by シグマ at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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