2006年10月27日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#3(2)

(火山内部。サイバトロンが設置した基地の下を通るレーザーバック達)
レーザーバック「唯一の勝算は、セイバートロン星に警告メッセージを届ける事だけだ。だがその前に、回収したトランスワープ信号増幅器をリペアする必要がある。つまり道具とスペアパーツだ」
スナール「えーと、レーザーバック、今いるサイバトロンの予備システムから必要なものを引っぺがしてくるっていうのはダメなのか?その方が技術的にもやり易いと思うんだけど……」
レーザーバック「駄目だ、スナール、それでは気付かれてしまう。時間構造体に連鎖反応を引き起こす可能性もある。必要な物は全て、アークから持っていくんだ!」

南西部
(樹や草の生い茂った沼地。トランスキュートに率いられ、スカージ、レットラックス、パワーピンチ、クワガイガーがやって来る)
スカージ「やれやれ、まったく何て星だい!やな感じが募るばかりだ」
トランスキュート「いやぁぁぁ、俺ぁ何だか故郷に帰ったような気がするぜぇぇぇ」
クワガイガー「トランスキュートさん、道は確かなんですかい?サイバトロンの基準にしても、ここは故郷と呼ぶには気が滅入る場所なんすがね」
トランスキュート「確か確かぁぁ、クワガイガー、ほぅぅら、真っ直ぐ奴らに近づいているってぇぇぇ!」
(トランスキュートの視線の先に、木々の間を飛ぶ白いフクロウの後ろ姿)
トランスキュート「マグマトロン様ぁ人数をお望みだぁ」
(ビーストモードのまま砲撃を開始するトランスキュート)
トランスキュート「まぁ失望させる事ぁないだろうがぁぁ!」
スカージ「よし来た……俺はこのために契約してやったんだ!」
(レットラックス、スカージも砲撃を始める)
(ふと、足元の沼に何かの気配を感じるレットラックス)
レットラックス「ちょ、ちょっと待った!まさか……」
(沼の中から現れた怪魚がサソリに変形し、その毒針でレットラックスを刺す)
レットラックス「ぎゃあああ!」
パワーピンチ「レットラックス?みんな、聞いてくれ、奴らはこの中にいる。俺達のすぐそばに。奴らは……うわぁぁぁぁっ!」
(警告しようとしたパワーピンチの背後に一匹のワニが浮き上がり、その左脚に食いつく)
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2006年10月26日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#3(1)

地球。紀元前約10,000年:

(アークの墜落した山の麓に作られたサイバトロンの基地。入り口から外に出てきたパワードコンボイとライノックス、チータス(メタルス))

チータス「どうしたんだよコンボイ。びっくりしちゃったじゃん!」
パワードコンボイ「何かを感じたんだ、チータス。どこか覚えがあるような、だが同時に、あってはならないような」
チータス「うーん、そんな具体的なものじゃないみたいに言ってくれないかな?だって、ここには何もないじゃん」
ライノックス「率直に言うとね、コンボイ、あれだけの大変身をこの前したばかりだし、たぶん……幻でも見たんだな」

(彼らに認識されないところで、その脇をすり抜けていくレーザーバック、オプティマスマイナー、ボーンクラッシャー、スナール)
オプティマスマイナー「おかしな感じだぜ!オイラ達がここにいて、あいつらもあそこにいるのに、本当は……別の場所にいるなんて」
レーザーバック「時間的転置状態だよ、オプティマスマイナー。我々が入ってきた局地的時間流は、1〜2ナノクリック、地球の過去にいる他のサイバトロンやデストロンとは同期がずれている。リフォーマットされたプロトフォームにも、同じ時間相が適用された」
ボーンクラッシャー「それでマグマトロンが汚い真似をして立ち去る事が出来るって訳だ……時間と空間にさざ波ほどの干渉も起こさずにな」
レーザーバック「その通りだ。そして、それを失敗に終わらせられるかどうかは、我々の肩にかかってくる」
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2006年10月25日

BW10th:プレダコンタランチュラス

プレダコンのタランチュラスは、裏切りの権化そのものである。プレダコンのスパイとして、彼は全面的に、時が来た時にはメガトロンを裏切り、破壊するつもりである。しかし、この悪臭のする泥玉の惑星に取り残されて以来、彼の企みと野望は増大していった。謎の存在ヴォークのエイリアン技術との接触は、彼に真の力の味を教え、それを自らのものとして手に入れるためには、彼はどんな事でもやってのけるであろう。

体力:4
知力:10
速度:7
耐久力:6
地位:8
勇気:4
火力:6
技能:9
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2006年10月24日

BW10th:ダイノボット

心の底からの戦士であるダイノボットは、戦闘に勝利するという名誉のためだけに生きている。メガトロンの強欲と卑劣に愛想を尽かし、マクシマルのリーダーに命の借りを負った彼は、オプティマスプライマルのもとに加わった。何人かのマクシマルからは決して全面的な信頼を得る事がかなわなかったダイノボットだが、その強固な仁義と達観した気性は、常に彼に勝利への道を切り開いた。彼はビーストウォーズに散った多くの者の一人であり、圧倒的なプレダコンの攻撃に対して勇敢に戦い、自らの命を投げ打ったのである。

体力:8
知力:7
速度:9
耐久力:9
地位:6
勇気:9
火力:6
技能:9
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2006年10月23日

BW10th:ライノックス

マクシマルのナンバー2で科学士官主任でもあるライノックスは、戦いに参加するよりもアクサロンの艦上にある自分の部署で待機する事を好む。しかし、だからと言って、彼は戦う事が出来ないという事ではない。それどころか、三重装甲の皮膚と膨大な量の中距離及び接近戦用の武器によって、彼はいかに頑強な敵にとっても危険な相手となっている。ライノックスがマクシマルの防衛の最終線上にいるのにはもっともな理由がある。外辺部が突破され、全ての武器システムがダウンした後でも、これまで誰一人として彼の前を通過できた者はいないのだ。

体力:9
知力:8
速度:3
耐久力:9
地位:8
勇気:10
火力:6
技能:6
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2006年10月22日

ビーズとウォーズ ザ・ギャザリング#2(9)

エピローグ2:

(トランスワープクルーザーの周辺)
スピッター「マグマトロン様は何と?」
ドリルビット「あまり話されない。増幅器を奪われた事を話した時に僅かに唸られたくらいだ。どうも安心する気にはなれないんだがな」
スピッター「俺もだ。嵐の前の静けさなんじゃないかって気がしてならないぜ」
(2人の前に何かの残骸が放り投げられてくる)
ドリルビット「おおっ、何だ?」
スピッター「誰だ?」
マグマトロン「かつてトリプティコンのエージェントであった者の遺骸だ」
スピッター「ひぇー、轢死体ですかい」
マグマトロン「おそらく、おそらくそうではあるまい。ジャガーのボディは確かに衝突に耐えられなかったが、奴のスパークのコアは生き残った。あるいはこの戦いに求められているのは、旧デストロンのドグマの一端なのかも知れぬな!」
(マグマトロンの手に握られるスパークの光)

(#2終)
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2006年10月21日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(8)

(なおも道を塞ごうとするシーサウルスに体当たりして突破するレーザーバック。崩れる崖を背に走るサイバトロン。ビーブーンはボーンクラッシャーに背負われている)
(ハウリンガー、後ろを振り返って)
ハウリンガー「これで奴らを倒したのかな?」
レーザーバック「今のところはな」
ハウリンガー「何だって?でも……」
レーザーバック「奴は戻って来る。もっと悪い状況からも生き延びてきた男だ。だが今、重要なのはトランスワープ増幅器だ!」

(トランスワープクルーザー内部)
ドリルビット「さあ口を大きく開けなよサイバトロン。で、『ぎゃぁぁっ!』って叫んでみな」
(その背後に透明化したスナールが銃口を向ける)
ドリルビット「ぎゃぁぁっ!」
(背中に穴を開けて倒れるドリルビット)
オプティマスマイナー「ほんのちょこっとでも警告してあげれば良かったのに」
スナール「おいおい、それがお礼の言葉かよ?俺が撃たなきゃこの虫野郎に風穴開けられてたぜ」

エピローグ1:
(洞窟の中。確保したトランスワープ増幅器を囲むサイバトロン。ビーブーンは横たわり、ラムラスは少し離れたところにいる)
スナール「どうだ?」
レーザーバック「壊れているな」
スナール「あれだけ苦労して、手に入れたのがこれかよ!」
レーザーバック「だが修理は可能だ。恐らくな。適した道具と部品があれば」
ボーンクラッシャー「上等だ。当たり前の事は言いたくないんだが、この時代に技術文明なんてあり得ないだろうが」
レーザーバック「忘れているぞ、ボーンクラッシャー。300万年ほど前にこの地球に墜落したちっぽけなセイバートロン星の欠片の事を。必要なものは全て、アークの中に見つけられる筈だ」
posted by シグマ at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(7)

(トランスワープクルーザー内部)
オプティマスマイナー「トランスワープ増幅器、トランスワープ増幅器と……どんな形のやつか訊いとくべきだったな」
ドリルビット「そいつはな……」
(背後から現れたドリルビット。左手にはトランスワープ増幅器を持っている)
ドリルビット「こぉんな形のやつだぜ!こいつを頂いて、さっさとずらかっても良かったんだが……」
(右手のドリルを回転させるドリルビット)
ドリルビット「それじゃあ面白くねえだろ?」

(谷底。追い詰められ、両手を挙げてみせるレーザーバック)
ランドサウルス「おいおい、他の者はともかく、お前なら降伏が選択肢にないことくらい分かるだろう」
レーザーバック「マグマトロン、お前の惨めな存在に免じて一度だけ言うが、やってみな、でなきゃ黙ってるんだな!」
(レーザーバック背中の銃を上に発砲)
ランドサウルス「何?」
(レーザーバックの砲撃で上方の岩が崩れ轟音を立てる)
ランドサウルス「おお」
(崩れてきた岩の下敷きになるランドサウルス、その隙にビーストモードに変形したレーザーバックが走る)
レーザーバック「ハウリンガー、ボーンクラッシャー……」
(ランドサウルスの受けたダメージがスカイサウルス、シーサウルスにも苦痛をもたらす)
スカイサウルス「うおおっ!」
シーサウルス「ぎゃあっ!」
レーザーバック「走れ!」
(レーザーバックとともに脱出するハウリンガーとボーンクラッシャー)
posted by シグマ at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(6)

(トランスワープクルーザーの墜落場所近く。先行していたオプティマスマイナー)

オプティマスマイナー「わお!あいつが、あのトランスワープクルーザーとかいうどえらいやつか。まあでも今は……」
(船内に跳び移るオプティマスマイナー)
オプティマスマイナー「オイラが頂くけどね!」
(船内を見渡すオプティマスマイナー)
オプティマスマイナー「それに……どうやら頂きに来たのはオイラが一番乗りみたいだ」

(谷底。ランドサウルスの強烈な一撃をかわしながら、ロボットモードに変形するレーザーバック)
レーザーバック「やぁ!おっと!」
(体勢を立て直し背中の銃でランドサウルスを攻撃するレーザーバック。しかし効果はない)
ランドサウルス「それで終わりか?まあそんなところだろう」
(ボーンクラッシャー、ハウリンガーもそれぞれスカイサウルス、シーサウルスから逃れるのに精一杯の状態)
ランドサウルス「奴らに期待するな、レーザーバック。お前を助ける事など出来ん、誰もな」
(谷の壁に追い詰められるレーザーバック)
ランドサウルス「儂に対する裏切りを選んだ以上、お前は自らの破滅を選んだも同然なのだ!」
posted by シグマ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#2(5)

(しばらく睨みあうレーザーバックとビーブーン)
ビーブーン「分かった。やろう」
スナール「いいねえ。俺も暴れる準備はオーケーだぜ!」
レーザーバック「スナール、待った。ビーブーンの言う事にも一理ある。もし私がこれでうまく連絡がとれればそうするだろうし、おそらくはマグマトロンも行なう筈だ!」
スナールおいおい、俺は積極的すぎるかも知れないが、バカじゃあないぜ!」
(スナール、透明化して周囲の背景に溶け込む)
レーザーバック「なるほど。後はこの嫌な予感を振り払えればいいのだが……どうも既に手遅れなんじゃないかとね」
(谷に向かって降下してくるスカイサウルスの姿)

(谷の上、斥候に来ていたラムラス)

ラムラス「この辺りじゃ最高の眺めを目指して、この新たなイカしたビーストモードの行くところ、こんなのは朝飯前って感じだな」
スピッター「自慢話かサイバトロン、胡散臭いねえ」
ラムラス「誰だ?」
スピッター「驕れるものは久しからずって言うだろ!」
(スピッター、舌を伸ばして攻撃。毒電流に侵されたラムラスは崖の上から落ちてしまう)
(谷底)
ハウリンガー「ラムラス!」
レーザーバック「奴らもいたか!全員、近くに固まれ、戦闘態勢だ」
ボーンクラッシャー「待て、ビーブーンはどこだ?」
ハウリンガー「あいつはちょっと先の方だ!俺は見ていないが……」
(その時、前方から投げ飛ばされたビーブーンが倒れてくる)
ボーンクラッシャー「ビーブーン!」
(その向こうから現れるランドサウルス)
ランドサウルス「新しいお友達は見つかったかな、レーザーバック?そいつは結構」
(レーザーバック達の後方から現れるスカイサウルスとシーサウルス)
スカイサウルス「まとめて」
シーサウルス「あの世に送ってやろう」
posted by シグマ at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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