先日手に入れたWRECKERSのコミック3巻の中で、BWリターンズで登場したオラクルとベクターシグマとの関係について興味深い説明がされていましたので、その部分を・粋して訳します。
プライマルプライム達レッカーズに協力を申し出たクインテッサ星人アル・バデュア(AL-BADUR)が語ったものです。
(彼は一般的な5顔タイプではなく「四人の捕虜」「時の罠」に出て来た科学者インキラータと同じタイプ)
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お前達の言う事は全部間違ってはおらぬ。確かに我等クインテッサは、かつてユニクロンの手先であった。災難だったのは、プライマスを捜し出し、その居場所を主人に報告せねばならぬ事だった。
その頃、ユニクロンの闇の視線はまだ、その全知をもってしても、ねじれた深みにあるクインテッサの裏切りを見・く事が出来なかった。ユニクロンは我等と親しく契約し、我々は彼に協力した。あるいはユニクロンはそう信じていた。
我々がプライマスの次元を超えて着地した位置を見つけ出すまでは、時間の問題であった。
クインテッサの歴史上最大の冒険事業にかけた何世紀を考えた時、それは何のためであったか?我々自身の神の所有権であった!
プライマスの意思を欺くべく、我々は彼の力とその「子供達」との間にいくつもの障壁を作ろうと試みた。プライマスが強烈なまでに「子供達」を守ろうとしているのを知ったからだ。
我が同胞の最初の試みは、全く注目すべき事に、大いなる失敗だった。お前たちもおそらくは知っていよう、簡単な言葉で言えば、「プラズマエネルギー貯蔵庫」と呼ばれているものだ。我等クインテッサの加工施設で、お前達の種の最初のものたちを再処理するために使っていたのだ。プライマスそのものを直接コントロールする事によってな。
我々自らによる最初の創造物は手に負えぬものであった。つまるところ、プライマスの力はそう容易くは封じ込められなかったという事だ。
いくつかの失敗がそれに続いた、回を追うごとにそれは大胆なものとなり、被害も大きくなった。
そして、我々の中のほんの一握りの者が気付いた。プライマスをコントロールする正しい道は、彼の物理的な姿を通じてだと。そう、つまりセイバートロン星そのものと、彼が自らと最初期のセイバートロニアンを繋ぐために作った有形の門を通じてだ。
ベクターシグマ。
お前達の伝説に有名なプライマスの、究極的な実体として存在するスーパーコンピューター。
我々がついに成功を収めたのは、その時であった。
我々はベクターシグマの力と導きを、その被造物から覆い隠す事が可能な可能なシェルプログラムを設けた。その意思を完全に遮断する事が出来ないならばと。
一時、セイバートロン星はクインテッサ帝国のために収益をもたらす中枢となった。ユニクロンの力を脅かす唯一のものを見つけただけではなく、我々はそれを自らのために利用した。お前達の「神」のまさにその手は、我々の工場の中核となっていたのだ。
だが、これは代償無しという訳にはいかなかった。他の者が為しえなかった事を成功させた我々は、プライマスの真の力を知り過ぎてしまった。
我々は同胞に、ベクターシグマによる被造物の完全なコントロールを試みる事の危険を警告したが、それは伝統的なクインテッサのやり方で報われる事となった。
我々は犯罪者として裁判にかけられ、セイバートロン星から永久に追放された。時間と空間から捨てられてな。
我々を流刑にした連中は、プライマスの子供達の真の力を先見する事はかなわなかった。強情に、好戦的に、お前達はただそのコントロールに反抗した。サイバトロンもデストロンも同じように。
そして我々を裏切った者達は、自ら蒔いた種を刈り取る事となった。
彼等5つの顔の無知が破滅の原因となったのだ。
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この話を聞いたエイプリンクは、オラクルこそそのシェルプログラムだという結論を出し、アル・バデュアもそれを肯定します。
オラクルの啓示によって宇宙を旅していたレッカーズは非常なショックを受けますが、より深刻なのはオラクルの指示通りにリフォーマットされてしまったセイバートロン星かも知れません。
(この時点で既にセイバートロン星の戦いは終結)
クインテッサ主流派に協力しているクライオテックの研究施設には、セイバートロン星で咲き誇っているのと同じようなテクノオーガニックの植物もあったり・・・。