2005年12月30日

MTMTE:セイバートロンの格闘術(2)

ディフュージョン DIFFUSION
ディフュージョンはもはや厳しく定められた訓練ではなく、今は伝統的にサイバトロンに好まれる非致死的な多種の動作をまとめて表す言葉となっている。本来こうした防御的な技は、敵の攻撃的なエネルギーを消耗させる、自己防衛の目的で考えられた。戦争が拡大すると、一部のサイバトロンはこれに効果的な改良を加え、相手の敵対的な動作の向きを変えて強力な反撃を行なう技とした。最も純粋な形では、ディフュージョンの真のマスターは、あらゆる物理的な攻撃を、攻撃者に対して永続的なダメージを与える危険を冒す事なく抑え込む事が出来る。

メタリカトー METALLIKATO
メタリカトーはおそらく最も謎に満ち、かつ希少なセイバートロンの戦闘術である。サーキット・スーの精神制御術の要素を、クリスタロキューションの接近戦闘術とともに取り込んでいるが、そこには霊的な要素もまた強く合わさっており、それによって実践者たちは、自分自身と自分たちよりも強力な力とを適応させる事が促される。メタリカトーには厳しい倫理の掟があり、これを学ぶ者が真の練達に至るためには掟に従わなければならない。攻撃範囲は、標準的な格闘攻撃と、刀剣、または鈍器などの武器攻撃との中間にあり、それによって実践者が使うことのできる自在な戦闘能力は、対抗する事が難しい。多様な技を使える事こそ優位に立つための手段であると強調している一方、メタリカトーを学ぶ者にとっては刀剣戦闘の熟達こそ第一の折紙である。

ピットファイティング PIT FIGHTING
ピットファイティングは、セイバートロンの攻撃の型の中でも最も残忍かつ野蛮なものの一つである。これは強力な剣闘士たちが戦闘(参照:剣闘技戦)において敵を威圧するために用いていた。技は主として即席によるものだが、これは一連の無慈悲な動作を基本としており、勝つために致命的なとどめを刺そうとする攻撃者の意思を高めるものである。メガトロンとグリムロックの二人が、この攻撃手法を最も極めている。
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2005年12月24日

MTMTE:セイバートロンの格闘術(1)

格闘術 MARTIAL ARTS
セイバートロン星(参照:セイバートロン)には、古の時にまでさかのぼる接近戦闘の型がいくつかある。それらの正確な起源は確認されていないが、こうした術の扱い方を心得る者にとっては強力な武器となる。現在いる傑出したセイバートロンの格闘家によって実践されている格闘術には、以下のものがある。

サーキット・スー CIRCUIT-SU
サーキット・スーは、肉体の鍛錬以上とは言わないまでも、同程度に精神の鍛錬に重点を置いている。高度に精神的な術で、これを学ぶ者は、個人のエネルギーを制御する事によって他のものを自分の意思に従わせる事が可能だと信じている。実践者たちには、孤独でアイアコーン的な性質を持つという特徴があり、サーキット・スーの格闘術は、彼らに対する侵略者の攻撃をはね返す事に重点が置かれている。噂では、高度な実践者は敵を攻撃するのに実際に自らのスパークエネルギー(参照:スパーク)を召喚し、物理的なエネルギーの電光として使う事も可能だという。

クリスタロキューション CRYSTALOCUTION
セイバートロンの格闘術ではおそらく最も肉体的なクリスタロキューションは、第一に基礎的な接近戦闘における優位に関心を持っている。この実践者たちは他の格闘術にある精神的な訓練を排し、完璧なまでの自己の肉体の訓練を選ぶ。クリスタロキューションの攻撃の重点は、相手の弱点を見定め、狙いを付ける一連の動作にある。こうした攻撃は建造物や相手の結晶構造の急所を突き、粉砕してしまう。
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2005年09月28日

MTMTE:セイバートロン(4)

トランスフォーム TRANSFORMATION
全てのセイバートロニアンは、自らの身体的な姿を、少なくとも一つの別のモードに変える能力を持って生み出されている。こうしたモードはそれぞれ実用性が異なるが、基本的には輸送、戦闘、偽装、あるいはその複合などである。変形プロセスの開発過程は時の霧の中に失われたが、伝統主義者は、これはセイバートロニアンの創造主であるプライマスによる、能率と戦闘能力を向上させるための設計の一部だと主張している。理由が何であれ、自然に生み出されたセイバートロニアンにはすべて、この能力が組み込まれている。事実、トランスフォームの能力は、彼らのまさに原子的な構造にまで記号化されているという証拠もある(参照:サイズ/質量変化)。セイバートロニアンは、それが不可能なほどのダメージを受けていなければ、あるモードから別のモードへの変形を考えるだけで作動させる事が出来る。手動のコントロールに加え、変形プロセスをメカノイドの診断コンピューターの制御に委ねる「アクティベーション・コード」を設定する事も可能である。こうしたアクティベーション・コードがあれば、セイバートロニアンはコンピューターが変形をコントロールしている間、別の事に集中できる。

その他の特徴 OTHER CHARACTERISTICS
セイバートロニアンが生命機能を動かすのには、エネルギーが必要である。そして、燃料として基本的なエネルギー源はエネルゴン(参照:エネルゴン)である。種族としてのセイバートロニアンの生存は、安定したエネルゴンの供給に完全に依存しており、燃料の消耗は、彼らの社会とその対立の焦点にある関心事となっている。彼らの武器は、自らの変形モードとロボット形態の内部に、コンポーネントの形で収められている。セイバートロニアンは、この武器の区画、一種のホルスターを考えるだけで起動させる事が出来、必要な時に自らの武器を取り出せる。すべてのセイバートロニアンには、自らの受けたダメージを修理する再生システムが備わっている。ただし、システムが機能する速度は、損傷レベル及び燃料レベルによる。この再生システムの仕組みは、CRチェンバー技術の基礎を作った(参照:CRチェンバー/ステイシスポッド)。種族として、セイバートロニアンはかなり頑丈である。それでもなお、彼らはレーザー砲、鋭利な武器といった戦闘によるダメージ、その他の自明な危険に対しては脆弱である。こういった攻撃に対して、他の者より耐性のある者もない者もいるが、大抵の物理的な弱点は、平均的な機械工の基準に接するものと判断される。殆どのダメージは、セイバートロニアンにとってまったく致命的なものではない。劇的なダメージであろうと、いずれは回復される。セイバートロニアンのスパークを永久に消滅させるには、全く不可能な事ではないとはいえ、計り知れない量のダメージを与える事が必要となる。対象の神経回路に影響を与えるダメージであれば、そのセイバートロニアンを永久に破壊する事は可能である。頭脳ケーシングの破壊は、万人に等しく致命的となる。―異常なスパークを持つ場合を除いては。
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2005年09月13日

MTMTE:セイバートロン(3)

ケイオン KAON
ケイオンは、メガトロンが最初にデストロン軍団を世界規模の軍隊として集結させ始めた頃、彼の権力の座となっていた。常に反動的であった都市国家の一つで、メガトロンはサイバトロンの現状に対する大衆の不満につけこみ、コルキュラーとして知られる立派な建造物に、自らの基地を設けた。
この都市はまた、セイバートロンの歴史上でも最も厄介かつ野蛮なる創造物として恐れられる精錬プールの発祥の地でもある。本来は建設に使われる原料の分解のために開発された工業資産だったのだが、ケイオンはこれを、特に暴力的な犯罪者を公開処刑で処理する事に使い始めた。アイアコーンの政府はこの行為を忌まわしいものと考え、中止するよう要求した。そして、数ヴォーンにわたって中断された。デストロンが地下における有志連合を組織しだすと、精錬プールは、敗れた剣闘士(参照:剣闘技会)や、反対者を処理する恐ろしい儀式のために再び使われ始めた。勢力のバランスがデストロンの側に傾くと、精錬プールはサイバトロンの捕虜を大量に処刑する場となった。後に、デストロンは精錬プールを他の闘技場にも建設し、その中には伝統的にサイバトロンの統治する都市であるアイアコーンのものも含まれていた。精錬プールの超硬化された内壁は、耐熱に特別処理されており、内部の溶解した金属の高温にも耐える事が出来る。巨大な炉は内容物を常に超高温に保ち、精錬プールは、十分な時間をかければあらゆる既知のトランスフォーマーの装甲を溶かす事が可能である。溶解さると、その残骸は底より吸収され、そこで様々な基礎成分に分解、個々の容器へと分類される。かくして精製、分離された物質は、建設目的に再利用される。生きている者に用いられた場合、精錬プールは殆ど常に、焼けつくような苦しい死を保障する。

プロトフォーム PROTOFORM
標準的なセイバートロニアンは、骨格のような、部分的に形成された回路の集まり程度の存在として生命を始める。これがプロトフォームである。こうしたプロトフォームは、ステイシスポッド(参照:CRチェンバー/ステイシスポッド)に区分けされる。この中は栄養ジェルで満たされており、未熟な回路を養育、保護する。プロトフォームは生命を吹き込む前にあらかじめ計画した概略図として作る事ができ、また、スパーク(参照:スパーク)の導入による自然な形成も認められている。プロトフォームに生命を与えるには、複数の方法がある。最も古く、確実な方法は、マトリクスを通してのものである。しかし、マトリクスのパワーが無い場合は、他のより不確実な方法もある。プロトフォームをマトリクスに近い波長で調律し、多量の集中したエネルゴンを注ぐ事でそのプロセスを発動させる試みもその一つである。これは、サイバトロンにとってはマトリクスが使えない絶望的な時代に使われたものであり、また、デストロンにとっては新たな戦士を生み出す唯一の方法である。これは有効ではあったものの、多量のエネルギーを必要とするため、資源の乏しい時代には勧められないものであった。セイバートロニアンには他にも新たな生命を生み出すための未開発の潜在能力があると信じられているが、そのシステムを完成させるためにいかなる要素が不足しているのかは不明である。
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2005年09月02日

MTMTE:セイバートロン(2)

都市 CITIES
セイバートロンの領土は伝統的に、巨大な、自治を行なう都市国家に分かれている。こうした都市は、アイアコーンに拠点を置く筆頭政府の指導に従っている。現在における主要な都市は、アイアコーンとケイオンである。

アイアコーン IACON
アイアコーンは長老議会(参照:マトリクス)の発祥の地である。セイバートロンの政府の中枢であり、後年、グレートウォーが起こった後には、生き残ったサイバトロン勢力の根拠地となる。デカゴン(以前はセイバートロンの軍事作戦第一基地であった)は徐々にサイバトロンの主たる要塞となり、やがて、オートベースとして知られるようになっていった。セイバートロンがリフォーマットされ、レーザーウェーブの統治下で復興されると、指導政府はアイアコーンの新たな高等議会パビリオンの中に再建された。レーザーウェーブは、議会に僅かな期間務めたパーセプターを追放するよう手配する事まで行なった。この科学者の好奇心の強い性質が、かつてのデストロンの計画を暴き、潜在的なサイバトロンの連帯感を再燃させる事を恐れたためである。新たなセイバートロン高等議会は、レーザーウェーブがその影響力と各々の技能から起用した、アラート、スキッズ、グラップル、インフェルノを含む数人の主要なサイバトロンで構成された。コンボイがセイバートロンに帰還するまで自分でも気付かなかったとはいえ、彼らはその任期中ずっと、レーザーウェーブの無意識な傀儡として行動していた。彼らはそれぞれの分野で熟練していたが、指導的地位に適している者は誰もいなかった。インフェルノの短気、アラートの猜疑心、スキッズの散漫な思考、ホイストの従順性、グラップルの独りよがり、それら全てが彼らが共同で効果的に働く事を妨げ、頻繁にレーザーウェーブの指導を必要とする結果となってしまったのである。この無力な政府を設置したのは全て、偽善のうちにセイバートロンの住民の支配を明言し維持するための、レーザーウェーブの計画の一部であった。レアざーウェーブが権力の座から降ろされると、アイアコーンは再びサイバトロン軍の砦となった。彼らの司令官コンボイの帰還により、サイバトロンはその闘志を新たにし、グレートウォーの戦いに戻る事を表明したのである。

住民 INHABITANTS
惑星セイバートロンの住人は、知られている宇宙で、機械かそれ以外の中でも、最も強力かつ能力に恵まれた生命体である。変装や戦闘、潜入、その他無数の目的のために、自らのボディーを別の姿に変化させる能力を持っている。彼らの可能性の限界を決めるのは、自らの想像力のみである。
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2005年08月31日

MTMTE:セイバートロン(1)

セイバートロン CYBERTRON
アルファ・ケンタウリの周囲を回るセイバートロン星は、地球近くにある土星(参照:地球)ほどの大きさの、巨大な金属の惑星である。殆ど全てが多様な天然の性質を持った金属鉱石で構成されており、自らのボディをロボットモードから様々な変形モードに変える能力を持った強力な機械生命体種族の故郷である。何千年にわたり二つの有力な勢力、サイバトロンとデストロンが、惑星と残存するエネルゴン(参照:エネルゴン)の支配を賭けて互いに戦争状態にある。

専門的詳細 TECHNICAL SPECIFICATIONS
セイバートロンは、比重の軽い、酸素を主とする大気を有する。これは機械生命体に必要な冷却と同時に、多くの炭素系生命体にも適しているものである。周囲を二つの月が回っている(大きさは地球の月のおよそ半分)。それぞれの月には大気圏があり、その密度によってセイバートロン本体に匹敵するレベルの重力を持つ。かつては豊かな資源があったが、戦争による頻繁な需要のため、セイバートロンの供給はほぼ枯渇したも同然となっていた。このため、惑星が自らをリフォーマットするのに合わせて、住民は強制的に停止状態となり、この時代はグレートシャットダウンとして知られる(参照:グレートシャットダウン)。この時代はレーザーウェーブが再び目覚め、惑星を正常に動く状態に回復させた時点で終わりを迎えた。

セイバートロン内部 CYBERTRON'S INTERIOR
前述のリフォーマットと同様、セイバートロンの内部は、現存する学者の理解が乏しいものである。地表の下は、トンネルと機械の複雑なシステムとなっており、その正確な姿と設計は未だ解明されていない。メガトロン(参照:デストロン)など幾人かは、セイバートロンが移動要塞の一種であり、宇宙の至る所を移動するための惑星規模のエンジンを備えていると考えていた。この考えが正しかったのか、あるいはメガトロンが単に、自分たちの理解可能な方法で、不可思議なる惑星の機能を分類しようとしていただけだったのかは不明である。
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2005年08月30日

MTMTE:CRチェンバー/ステイシスポッド

CRチェンバーの基礎原理 BASIC PRINCIPLE OF CRYONIC REGENERATION CHAMBERS
CR(Cryonic Regeneration=冷凍再生)チェンバーは、セイバートロンのリペア技術の中で、比較的新しく発達したものである。これは著しい損傷を治す事が出来、ステイシスロック及びそれより悪い状態を回復可能にさせる。

専門的詳細 TECHNICAL SPECIFICATIONS
CRチェンバーの基本原理は、見かけによらず簡単である。リペアを補助するために、ますますの発展を遂げるナノテクが用いられているが、基本的にはセイバートロニアンの自然治癒作用を高めることによって作動する。傷ついたメカノイドを懸架状態に置くと、チェンバーはロボット内部の再生回路をリペアのみに集中させる。チェンバーはどの部位が最も損傷を受けているかを感知し、メカノイド自身の内部プロセッサーに指示して、単なる全体的なメンテナンスを開始するのに代わり、その部分に集中させるのである。こうして、チェンバーは再生回路への集中とエネルギーの過給を行い、リペアを最大で他の方法の何百倍もの速さで行わせる事が出来る。レーザーウェーブの支配体制下では広く使われていたものであるが、エネルギー消費量が高く、扱いの難しい技術であるため、戦時下では貴重で価値ある品となっている。

開発史と応用 DEVELOPMENT HISTORY AND APPLICATIONS
CRチェンバーの起源は、ステイシスポッドとも結びついている。ステイシスポッドは本来、スパークを吹き込まれ、完全に機能するメカノイドとしてフォーマットされる前の、新たに開発されたプロトフォームを保管するために使われる。これはプロトフォームを完全に隔離された状態に保ち、潤滑液により維持、育成を行なうものである。活動休止中のトランスフォーマーを最低限のエネルギーロスで保つ機能により、ステイシスポッドは資源節約のためにも利用される。たとえば、長期にわたる宇宙飛行において、乗組員を収容するためなど。扱いやすさと休止状態を維持する機能は、セイバートロンの監獄や拘置システムにも使われる事にもつながった。
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2005年08月25日

MTMTE:合体戦士

合体戦士の開発 THE DEVELOPMENT OF COMBINERS
合体技術は、グレートウォーの間に開発された最も強力な兵器の一つである。これは、複数の兵員を結合させる原理に基づき、そのパワーを各構成員の総和よりも増加させるものである。デストロンのリーダー、メガトロン(参照:デストロン)は、初めビルドロンにこの方法を開発するよう指令した。彼らは自分自身に対して実験を行い、第一号にして最も恐れられる合体兵士、デバスターを誕生させる。戦争が進行し、サイバトロンもデストロンの新たな優位に対抗するために自らの合体戦士を開発すると、この製法の秘密は両軍の大規模な軍事技術拡大の要素となった。

当事者の適応性 SUITABILITY OF SUBJECTS
全てのセイバートロニアンが合体の方法に適応している訳ではない。メガトロンが試験を行なった期間では、多くのメカノイドが発狂するか、永久に活動不能へと陥った。トリプルチェンジャー(参照:レーザーウェーブの実験)とよく似ているが、成功する候補者の中には、生来の素質がエンコードされている事が必要なのである。肉体的、精神的な合体の条件に適合するグループが選ばれると、彼らのボディは単一のロボット形態に再結合するようリフォーマットされる。肉体的には合体後の形態は、全ての構成要素のエネルギー出力を最大にするよう設計されている。このため、合体したロボットは、各構成員が含有しうるパワーの総和より、はるかに強力となるのだ。

精神の合体 MENTAL COMBINATION
合体戦士の見事なまでの肉体的資質についてはよく知られているが、その精神の統合についての詳細な理解は乏しい。個々の精神が一つの統一した人格の中に隠れる事は知られている。だが、この人格はその認識力、創造力において、チームのメンバーが無意識のうちに同意できる点のみという制限がある。合体後のロボットが自らの高い知性とよく発達した人格を持つ事は、稀ではあるが可能である。しかしこれは、チームの考え方、性質、目標が整合した時にのみ起こるものである(例としてはプロテクトボットのガーディアンや、アニマトロンのプレダキングなど)。多くの場合、合体戦士は自らの分裂した人格の害を受けており、不安定で鈍いものとなっている(ビルドロンのデバスターや、スタントロンのメナゾールなど)。

その他の合体技術 OTHER COMBINING TECHNOLOGIES
合体戦士の技術は、ここまで徹底的ではない形で、ビークルモードでの合体(マイクロマスター・コンバイナーなど)や、意思を持たないアーマーとの合体(パワーマスター・コンボイ)で利用されている。こうした場合では、合体するロボットの精神が隠れる事はなく、意思のある構成要素のそれぞれが、合体形態での直接コントロールを分担している。
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2005年08月24日

MTMTE:クローニング技術

クローニング技術の開発 THE DEVELOPMENT OF CLONING TECHNOLOGY
トランスフォーマーの形成における、ある種の偶発的な自然異常によって、スパーク(参照:スパーク)の分裂が起こる。これにより、サイバトロンのランボルとサンストリーカーといったような、複数の近親の存在が生み出される。この過程を人工的に再現したものが、クローニング技術の開発へと繋がった。クローニング技術は、ロボットモード、または変形モードで(多くは前者である)、いくつかの同一の特徴を持った2体以上の存在を作り出す事を明確に意図している。この点で、通常のトランスフォーマーの誕生と区別される。クローンされたセイバートロニアンは、いくらかの基本的な人格上の性質を同じとする事が多いが、彼らはその起源に関わらず、本質的にはそれぞれ異なるものである。自然のスパーク分裂は未だはるかに高度な作用であり、より釣り合いが取れ、より共依存性が少ないものが生み出される。クローンの製法は多くの場合、誕生を待つプロトフォームが浮かぶところに、一連のクローニングチューブを使用する事で行なわれる。スパークがチューブの間で分裂し、隔てられると、機械は自動的にその結果をスキャンし、あらかじめプログラムされた変数集合に基づくそっくりの存在を組み立てるよう、チューブに指示する。様々な種類のクローンを作る事ができ、ロボットモードや変形モードが同じ者の他、完全に同一の者もいる。後者の場合、該当のロボット達は、配色を変えたり、肉体的に微細な変化を加える事で、互いを区別している。
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2005年08月23日

MTMTE:サイバトロン

サイバトロン THE AUTOBOTS
サイバトロンは、セイバートロンの基礎道徳(参照:セイバートロン)における最高の理想を代表する者達である。元来、全く攻撃的ではなく、脅威にさらされた惑星を、都市を、あるいはごく僅かなエネルギーを残す生物の一人一人さえ、サイバトロンは勇敢に守るであろう。長老議会(参照:マトリクス)によって指導され、記録にある歴史の大部分では、サイバトロンは本来、セイバートロン文明の建設者であった。メガトロンに率いられたデストロン軍団(参照:デストロン)が蜂起するまで、サイバトロンは少数の例外を除き、惑星の社会におけるデフォルト構成分子であった。その時まで、全てのトランスフォーマーは単純にサイバトロンと見なされたのである。

知られているコンボイ KNOWN PRIMES
導くのは長老議会だが、サイバトロン(本来的にはセイバートロン)の実際の統率は大抵の場合、一人の選ばれし存在によって行なわれる。このサイバトロンは、リーダーの証マトリクスを与えられ、これに適応した場合は、強大な力を備えたコンボイの一人となる。こうしたサイバトロンは伝統的に、セイバートロンの社会で最も賢く、最も尊敬されるメンバーであった。また、一般に彼らの仁の統治は、彼らが何らかの理由でその機能を停止するか、未知の地域へと旅立つ時まで続いた。知られているコンボイには、以下の者がいる。

アルファコンボイ
ガーディアンコンボイ
センチネルコンボイ
コンボイ
ロディマスコンボイ
(※)

グレートウォー THE GREAT WAR
グレートウォーがセイバートロンで勃発すると、サイバトロンの精鋭幹部は、その頃着任したばかりのコンボイ司令官の元に結束した。状況から彼らも戦いの最前線へと赴き、そこで彼らは戦争が周りの世界を変えていく中、お互いに学びあっていった。コンボイは幹部たちから洞察力を得、幹部たちはコンボイに霊感を見ていた。そして固く結ばれた彼ら19人は、サイバトロン軍を象徴する中核となったのである。コンボイは彼らを、不運に見舞われたアークの最初の飛行の乗組員に選び、そのため、地球時間で10万年以上もの間、彼らは戦争から離れる事となった。彼らの不在の間、サイバトロンの活動は戦う意志を大きく失っていった。指揮はフォートレスマキシマスとウルトラマグナスの間で揺れ動き、そのどちらもコンボイと同じやり方で軍団を動かす事は出来なかった。グレートシャットダウン(参照:セイバートロン)の時までに、サイバトロンはコンボイの指揮の下で回復した領土の多くを失っていたのである。

レーザーウェーブへの抵抗 RESISTANCE TO SHOCKWAVE
セイバートロンがレーザーウェーブによって再起動された後、レーザーウェーブを信頼する事に対する当初のサイバトロンの不満は、確かなサイバトロンの重要人物がセイバートロンの統治を彼と共同で行なう事で収まった。何人かのサイバトロンは、すぐさまこの協定を疑うようになり、地下でレジスタンス運動を結成した。若きホットロディマスは、最も積極的なレジスタンス勢力のリーダーの座に応じて立つ。これは、彼のカリスマ性と正直な振舞いによるところが大きい。レーザーウェーブの抑圧的、洗脳的な支配体制との戦いの中で、助言者であるチャーを組織のまとめ役としたホットロディマスの勢力は、体制転覆の落書きを残す大胆な行動で特徴づけられた。

コンボイがセイバートロンに帰還すると、サイバトロンの大部分はデストロンの脅威を排除するために、再びその身を捧げた。

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(※)「センチネル〜」以前の3代の日本名については捏造です。
(「コンボイ」を「プライム」に置き換えてやればオリジナル名)
まあややこしい事になるのでここは原語表記でも良かったんですが、
今回はきちんと使用目的があるので、それに合わせて日本名に統一
してみました。
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2005年08月22日

MTMTE:アーク

アーク THE ARK
セイバートロン(参照:セイバートロン)の歴史上、最も優れた宇宙船。アークは本来、セイバートロンを離れるという、サイバトロン(参照:サイバトロン)の指揮を引き継いだ際のコンボイの最初の計画の一部として建造された。状況によってコンボイがその行動の方針を断念した後も、アークの建造は続けられた。もっともそれは、サイバトロンとデストロンの戦争の拡大や、その結果として生じた資源の欠乏によって大幅に遅れる事となったが。こうした制約にもかかわらず、設計チーム(ホイルジャック、ドラッグ、グラップルが率いた)は、コンボイから、最高の部品と装備だけを求めていくよう命じられた。彼はアークで、セイバートロン外の探査、エネルゴン(参照:エネルゴン)の捜索を支援し、そしてまた、デストロンに脅かされた他の惑星に向かう事を計画していた。アークの処女航海は、戦艦ネメシス(参照:ネメシス)からのデストロンの襲撃部隊に攻撃され、侵入されるという悲劇に見舞われた。両勢力を乗せたまま地球(参照:地球)に墜落したアークは、その内部とともに、その惑星の暦にして400万年以上の殆どを、ずっと静かにとどまっていた。地球型のセイバートロニアン(参照:セイバートロン-住人)が、アークのオンボードコンピューターによって再び目覚めてからは、墜落した船はサイバトロンの作戦基地としての役割を担った。

専門的詳細 TECHNICAL SPECIFICATIONS
アークは、およそ300体のセイバートロニアン生物を収容するのに十分な広さ、装備、居住区を備えた巨大な宇宙船である。生活区域とレクリエーションスペースに加え、アークには進歩した工学および医療ベイがある。開発されたばかりのトランスワープ技術(参照:トランスワープドライブ)を利用した最初の宇宙船の一つであり、次元ワームホールを使って、物質的な宇宙航行に必要なわずかな時間で、膨大な距離を越える事ができる。ハンガーベイには複数のシャトルを収容する事が可能。またアークには、プライマスの契約の書(参照:マトリクス)を含む儀式用のデータトラック一式も積まれている。

テレトラン1 TELETRAN-1
おそらくアークのもっとも価値ある資産は、前述のオンボードコンピューター、テレトラン1であろう。テレトラン1は比類なき論理考と分析能力を備え、また、4800kmの有効範囲を持つ通信ステーションとしての役割も果たす。その最も強力な能力は、スキャニング技術にある。これは周囲の環境を分析して、リフォーマットプログラムを起動し、トランスフォーマーの変形モードを現場に適応した形に作り変えるものである。地球で戦争を再開したサイバトロンとデストロンを目覚めさせたのは、このシステムである。
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