全てのセイバートロニアンは、自らの身体的な姿を、少なくとも一つの別のモードに変える能力を持って生み出されている。こうしたモードはそれぞれ実用性が異なるが、基本的には輸送、戦闘、偽装、あるいはその複合などである。変形プロセスの開発過程は時の霧の中に失われたが、伝統主義者は、これはセイバートロニアンの創造主であるプライマスによる、能率と戦闘能力を向上させるための設計の一部だと主張している。理由が何であれ、自然に生み出されたセイバートロニアンにはすべて、この能力が組み込まれている。事実、トランスフォームの能力は、彼らのまさに原子的な構造にまで記号化されているという証拠もある(参照:サイズ/質量変化)。セイバートロニアンは、それが不可能なほどのダメージを受けていなければ、あるモードから別のモードへの変形を考えるだけで作動させる事が出来る。手動のコントロールに加え、変形プロセスをメカノイドの診断コンピューターの制御に委ねる「アクティベーション・コード」を設定する事も可能である。こうしたアクティベーション・コードがあれば、セイバートロニアンはコンピューターが変形をコントロールしている間、別の事に集中できる。
その他の特徴 OTHER CHARACTERISTICS
セイバートロニアンが生命機能を動かすのには、エネルギーが必要である。そして、燃料として基本的なエネルギー源はエネルゴン(参照:エネルゴン)である。種族としてのセイバートロニアンの生存は、安定したエネルゴンの供給に完全に依存しており、燃料の消耗は、彼らの社会とその対立の焦点にある関心事となっている。彼らの武器は、自らの変形モードとロボット形態の内部に、コンポーネントの形で収められている。セイバートロニアンは、この武器の区画、一種のホルスターを考えるだけで起動させる事が出来、必要な時に自らの武器を取り出せる。すべてのセイバートロニアンには、自らの受けたダメージを修理する再生システムが備わっている。ただし、システムが機能する速度は、損傷レベル及び燃料レベルによる。この再生システムの仕組みは、CRチェンバー技術の基礎を作った(参照:CRチェンバー/ステイシスポッド)。種族として、セイバートロニアンはかなり頑丈である。それでもなお、彼らはレーザー砲、鋭利な武器といった戦闘によるダメージ、その他の自明な危険に対しては脆弱である。こういった攻撃に対して、他の者より耐性のある者もない者もいるが、大抵の物理的な弱点は、平均的な機械工の基準に接するものと判断される。殆どのダメージは、セイバートロニアンにとってまったく致命的なものではない。劇的なダメージであろうと、いずれは回復される。セイバートロニアンのスパークを永久に消滅させるには、全く不可能な事ではないとはいえ、計り知れない量のダメージを与える事が必要となる。対象の神経回路に影響を与えるダメージであれば、そのセイバートロニアンを永久に破壊する事は可能である。頭脳ケーシングの破壊は、万人に等しく致命的となる。―異常なスパークを持つ場合を除いては。