セイバートロンの領土は伝統的に、巨大な、自治を行なう都市国家に分かれている。こうした都市は、アイアコーンに拠点を置く筆頭政府の指導に従っている。現在における主要な都市は、アイアコーンとケイオンである。
アイアコーン IACON
アイアコーンは長老議会(参照:マトリクス)の発祥の地である。セイバートロンの政府の中枢であり、後年、グレートウォーが起こった後には、生き残ったサイバトロン勢力の根拠地となる。デカゴン(以前はセイバートロンの軍事作戦第一基地であった)は徐々にサイバトロンの主たる要塞となり、やがて、オートベースとして知られるようになっていった。セイバートロンがリフォーマットされ、レーザーウェーブの統治下で復興されると、指導政府はアイアコーンの新たな高等議会パビリオンの中に再建された。レーザーウェーブは、議会に僅かな期間務めたパーセプターを追放するよう手配する事まで行なった。この科学者の好奇心の強い性質が、かつてのデストロンの計画を暴き、潜在的なサイバトロンの連帯感を再燃させる事を恐れたためである。新たなセイバートロン高等議会は、レーザーウェーブがその影響力と各々の技能から起用した、アラート、スキッズ、グラップル、インフェルノを含む数人の主要なサイバトロンで構成された。コンボイがセイバートロンに帰還するまで自分でも気付かなかったとはいえ、彼らはその任期中ずっと、レーザーウェーブの無意識な傀儡として行動していた。彼らはそれぞれの分野で熟練していたが、指導的地位に適している者は誰もいなかった。インフェルノの短気、アラートの猜疑心、スキッズの散漫な思考、ホイストの従順性、グラップルの独りよがり、それら全てが彼らが共同で効果的に働く事を妨げ、頻繁にレーザーウェーブの指導を必要とする結果となってしまったのである。この無力な政府を設置したのは全て、偽善のうちにセイバートロンの住民の支配を明言し維持するための、レーザーウェーブの計画の一部であった。レアざーウェーブが権力の座から降ろされると、アイアコーンは再びサイバトロン軍の砦となった。彼らの司令官コンボイの帰還により、サイバトロンはその闘志を新たにし、グレートウォーの戦いに戻る事を表明したのである。
住民 INHABITANTS
惑星セイバートロンの住人は、知られている宇宙で、機械かそれ以外の中でも、最も強力かつ能力に恵まれた生命体である。変装や戦闘、潜入、その他無数の目的のために、自らのボディーを別の姿に変化させる能力を持っている。彼らの可能性の限界を決めるのは、自らの想像力のみである。