合体技術は、グレートウォーの間に開発された最も強力な兵器の一つである。これは、複数の兵員を結合させる原理に基づき、そのパワーを各構成員の総和よりも増加させるものである。デストロンのリーダー、メガトロン(参照:デストロン)は、初めビルドロンにこの方法を開発するよう指令した。彼らは自分自身に対して実験を行い、第一号にして最も恐れられる合体兵士、デバスターを誕生させる。戦争が進行し、サイバトロンもデストロンの新たな優位に対抗するために自らの合体戦士を開発すると、この製法の秘密は両軍の大規模な軍事技術拡大の要素となった。
当事者の適応性 SUITABILITY OF SUBJECTS
全てのセイバートロニアンが合体の方法に適応している訳ではない。メガトロンが試験を行なった期間では、多くのメカノイドが発狂するか、永久に活動不能へと陥った。トリプルチェンジャー(参照:レーザーウェーブの実験)とよく似ているが、成功する候補者の中には、生来の素質がエンコードされている事が必要なのである。肉体的、精神的な合体の条件に適合するグループが選ばれると、彼らのボディは単一のロボット形態に再結合するようリフォーマットされる。肉体的には合体後の形態は、全ての構成要素のエネルギー出力を最大にするよう設計されている。このため、合体したロボットは、各構成員が含有しうるパワーの総和より、はるかに強力となるのだ。
精神の合体 MENTAL COMBINATION
合体戦士の見事なまでの肉体的資質についてはよく知られているが、その精神の統合についての詳細な理解は乏しい。個々の精神が一つの統一した人格の中に隠れる事は知られている。だが、この人格はその認識力、創造力において、チームのメンバーが無意識のうちに同意できる点のみという制限がある。合体後のロボットが自らの高い知性とよく発達した人格を持つ事は、稀ではあるが可能である。しかしこれは、チームの考え方、性質、目標が整合した時にのみ起こるものである(例としてはプロテクトボットのガーディアンや、アニマトロンのプレダキングなど)。多くの場合、合体戦士は自らの分裂した人格の害を受けており、不安定で鈍いものとなっている(ビルドロンのデバスターや、スタントロンのメナゾールなど)。
その他の合体技術 OTHER COMBINING TECHNOLOGIES
合体戦士の技術は、ここまで徹底的ではない形で、ビークルモードでの合体(マイクロマスター・コンバイナーなど)や、意思を持たないアーマーとの合体(パワーマスター・コンボイ)で利用されている。こうした場合では、合体するロボットの精神が隠れる事はなく、意思のある構成要素のそれぞれが、合体形態での直接コントロールを分担している。