部隊:トリガーボット
役割:空中戦闘員
初登場:THE TRANSFORMERS #46
「相手の目ん中に光が見えるまで撃つんじゃねえぞ」
プロフィール:
ドッグファイトが空中にいる限り、空は安全に飛べるところではない。敵も味方も同じように、彼には恐怖させられることとなる。運を天に任せるタイプではなく、非軍用の民間航空機に対してまで、自分から離れさせるためだけに接近しての警告飛行を行う。この荒々しく意地悪な空路のストリートファイターは、敵と機首と機首をぶつけ合う、彼が言うところの「破滅のダンス」を踊ることを好む。彼は多くの場合、敵の胴体のリベットが数えられる距離に近づくまで発砲しようとしない。時には空中で一部をロボットモードに変形させて殴り落とすことすらある。燃料が流れ出そうと大した問題ではない……鳩の群が偶然レーダーに入っただけでも彼は空へと飛びだすのだ。コンボイはドッグファイトを落ち着かせるために、感情皮質モジュールを流れる電子パルスを認識し、制御する術を学ぶことで自らの行動を律する修練としてメカノ・メディテーションを教えた。しかし現在までのところ、それは大した成果を挙げていない。ドッグファイトの爆発的な攻撃性は根深いのだ。それは若き日の彼の不決断に由来する。彼はセイバートロン星の集落で航空防衛の任に当たっていた。地上での整備中に、ちょうど生存に必要な燃料の救援物資を届けに来た空中タンカーに対して、遠くでジェット機の編隊が近づいていくのを彼は見た。それが敵なのか味方なのか、彼が決めかねているうちにタンカーは破壊された。その間ずっと、ドッグファイトは地上にいた。燃料が尽きたために、彼の多くの同胞は長期にわたりシャットダウンを余儀なくされ、中には完全には回復できない者もいた。行動を起こすのをためらったせいだと、その悲劇でドッグファイトは自分を責めた。それ以来、彼は決してためらわなくなった。そしてまた、彼にとって全てのデストロンは出会ったら即破壊すべき対象となったのである。
能力:
ドッグファイトは前進翼設計により、ジェットモードで優れた操縦性を発揮することができる。最先端の航法システムにより、常時スピード、高度、そしてこの翼の設計に内在する不安定性を相殺するための方向を調整することが可能だ。最高速度は時速2700qで、最大飛行距離は4800q。ジェットモードとロボットモードのいずれでも、2基の融合反応動力のブロウトーチブラスターで武装している。ジェットモードではブラスターは尾部に据えられ、背後から忍び寄ろうとする敵航空機を驚かせるために後背に向けられている。このブラスターから2本の炎の軌跡を残して、空を高速で突っ走ることもよく見られる。翼端は鋸状となっており、よほど固い鋼鉄の合金でない限りはどんなものでも切り裂くことができる。彼の好む戦法のひとつは、空中で敵に十分接近し、翼端で相手の翼を切り落とすものである。
弱点:
ドッグファイトはより劇的な飛行操縦を行う内に、空中で失速してしまうという脆弱性を持つ。今までのところ彼はその全てにおいて、実際に地上に墜落するより前に体勢を立て直すことに成功している。しかし自滅する寸前まで至ったことも少なくない。