2014年01月02日

EXODUS CHAPTER ONE その2

 記録会堂の内部では、別の種類の停滞が存在していた。サイバトロン星の歴史、神話の時代に何十億サイクルにもわたって行われた十三人のプライム達の間の戦いから、オライオン・パックスが監視することを委ねられた最新の周波帯にある最新のメッセージまで、ここにはすべてがあった。そのすべてが分類され、目録が作られ、蓄積され、索引と相互参照が付けられていた。その後は、最高議会やその他公共機関が市民秩序に対する脅威に関心を持ったときを除いては、絶えず増え続ける記録会堂の収蔵は無視されていた。
 かつて――あるいはオライオン・パックスが古い記録から理解しているところによれば――サイバトロン文明は別の恒星を周る他の星々との繋がりを保っていたのだという。失われて久しい技術によって建造されたスペースブリッジのネットワークを通じ、サイバトロン星からはるか彼方の惑星に移り住んだ移住民とサイバトロン星との間には接触があった。ギガンション、ヴェロシトロン、あのハブでさえも、すべてはかつて大サイバトロン文明の一部であったのだ。今やスペースブリッジは、崩壊し退化して久しい。その最後の一つは、二つの月とアステロイドベルトの間の宙に浮かんだまま、長く使われることはなかった。常にはテレトラン=1やデータネットの記録から何でも掘り起こすことができるオライオン・パックスにとってすら、それがどのくらい長期にわたるのか正確なところは定かでなかった。
posted by シグマ at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | TRANSFORMERS: EXODUS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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