2006年09月10日

ビーストウォーズ ザ・ギャザリング#1(3)

(回想)
セイバートロン星
マグマトロン「いつまでだ?」
(セイバートロンモードのマグマトロン、同じくセイバートロンモードのキラーパンチ、デッドエンド、マンテラー、ドリルビット、スピッター、イグナー、トランスキュート、レーザーバックらを前に演説を振るう)
マグマトロン「いつまで我々はサイバトロンの支配という軛、先祖から受け継がれた敗北と無力化という負の遺産に耐えねばならんのだ? リーダーどもはサイバトロンの支配権に叩頭し、いつか遠い日の反乱という空約束でその後ろ暗い追従姿勢をごまかし続けている。奴らは弱い。だが、我々は強く、そして強い意識を持っている! 約束しよう、この恥ずべき降伏状態をすぐに輝かしい反乱と転覆に変えて見せると。デストロン諸君、未来は我々のものだ!
(手を挙げて賛意を示すデストロン達)

(セイバートロン星にあるデストロン基地の一つ)
シークランプ「マグマトロン将軍……」
(その司令室、トリプティコン評議会の3人が着席している)
シークランプ「惑星中とその周りにあるサイバトロンの中継基地を監視し続けてちょうだい。くまなく、でも慎重にね」
シカタゴン「トランスワープウェーブをわきに逸らす作戦はうまくいったみたいだけど、まだ事態が急なのは変わっていないんだよん。アイツを地球に派遣したから、終わるのも近いと思うんだけどよん」
ラムホーン「当然分かっておろうが、これは秩序を保つというトリプティコン評議会の意思ぞよ」
マグマトロン「奴らが我々に知られていると思っていないものも含めて、すべてのサイバトロンの周波数を監視し続けておりますが、これまでのところ危険信号は発せられていません」
ラムホーン「よろしい、お前はあの反逆者が分かっていない事もちゃんと理解しているぞよ。我々は時を待たねばならぬぞよ。やがて力を蓄え……」
マグマトロン「我等の戦旗を再び翻す時までは」

(評議会の前から離れて)
マグマトロン「臆病な口先だけの愚か者どもが! 奴らが行動を起こすと決める頃には機会の扉はとうの昔に失われておるだろうに。セイバートロン星に平和が訪れてからも、サイバトロンはゆっくりと、だが着実に惑星上の拠点を強化し、懐柔のおこぼれを我々に投げ与えて、飢えたスクラップレット(※)のようにかき集めさせているのだからな。我々は……」
(ドリルビット、イグナー、マグマトロンの元に来る)
マグマトロン「ああ、そろそろ時間か」
(通信装置。画面にはジャガーが映っている)
マグマトロン「トリプティコン・エージェントよ、戦術的惑星スキャンの送信準備だ」
(回想終了)

※スクラップレット……マーベルコミック版に登場した寄生機械生物。ボルトやナットのような小型の機械部品に擬態し、宿主の体を腐食させて仲間を増やす。水が弱点。
posted by シグマ at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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