「オライオン・パックス」アルファ・トライオンが言った。「わしの作業の邪魔をするのは何用があってのことかね?」
「助言を頂きたいのです」オライオンはメガトロナスの記録を起動した。アルファ・トライオンは尖筆(スタイラス)を下ろした。それは彼が机の上に置いてある一冊の本に記入するために使っているものだった。アイアコンの記録官は、サイバトロン星の歴史上で起きたことの実質的にほぼ全てを記録したデータベースと限りない数のハードコピーを所有していながらも、尖筆と本を自らのインターフェースにしていた。オライオン・パックスが知る年長のサイバトロニアンの多くがそうであるように、アルファ・トライオンは変わり者であった。