元記事:http://splashpage.mtv.com/2008/07/28/exclusive-transformers-2-prequel-comic-gives-inside-scoop-on-2009-movie/
ハリウッドで最も厳重に守られている秘密にして、コミックコン10万人の参加者が必死になって暴こうとしていたもの。それはマイケル・ベイの豪語する続編映画『Transformers: Revenge of the Fallen』のプランは一体どういうものか、ということだろう。
IDW出版のチームのおかげで、少しだけその秘密に近付くことができた。この会社は、『Transformers: Destiny』というタイトルのミニシリーズの刊行を発表。2007年の大ヒット作と、2009年夏の続編との間にある隙間を埋めることになる作品だ。もしこれが何らかの予告となるものならば、『Transformers2』はとても面白い乗車体験となることだろう。
「映画でメインの悪役・フォールンの背景を探っていくことになります。同時に現在進行中の『Reign of Starscream』の物語を延長し、すべてを次の映画がどのようなものになるかということと結び付けていくことになるでしょう」ライターのクリス・モーリーはこう説明する。この本でパートナーを組むアーティストは、アレックス・ミルンだ。「次の映画は膨大なアクションから始まるので、間違いなく多くの疑問が出ることでしょう。そのため、事前にそのいくつかに答えておきたいと思っています」
『トランスフォーマー』のラストで観客は、オプティマスプライムが故郷を離れたオートボットたちに地球へ来るよう呼びかける、威厳ある台詞で見送られた。またスタースクリームがリーダーのメガトロンの敗北後、宇宙に飛び立つところも観ている。では彼はどこに行ったのか? 現在発売中のモーリーのミニシリーズ『Reign of Starscream』にはその答えが描かれている。そしてそれは直接、『Destiny』へと繋がっていくのだ。
「『Reign of Starscream』は、ミッションシティにおける最後の大アクション場面の直後から物語が始まっています。スタースクリームは、あの小さな携帯ジャンプ装置であるフレンジーが、人間の持つオールスパークに関する情報すべてにアクセスしたことに気付きます。そしてこう考えるんです、『フレンジーの体内に蓄えられた情報をすべて得ることができれば、サイバトロン星に戻ってオールスパークを再建することもできるかも知れない。そうすればみんなだって、俺を偉大なリーダーだと考えるようになるだろう』と。彼の動機は、どちらかと言えば種族のためのものです。彼は明らかに、オプティマスプライムとメガトロンがやっていたことに対して反発しています。2人がともに自己中心的な理由から欲望の虜になってしまったのだと、彼は考えています。しかし彼が気付いたように、2人が陥ったのと同じ欲望に染まっていくにつれて、彼の計画は崩壊を始めていきます」
『Reign of Starscream』が映画第一作の延長であるのに対し、『Destiny』は第二作の多くの設定を描いていくことになる。いよいよ複雑になっていくストーリーと、新たに登場する多様なロボットたちがファンに披露されるのに先駆けてだ。「続編から出せるキャラクターは例外なく出していくことになるでしょう」モーリーは言う。「そこでセクター7の関与と、彼らが新たに登場するグループをどのように発達させてきたかについて語られることになります。何人かの新キャラクターついても同じことが言えるでしょう。彼らがどうやって地球にやって来たのかについても説明していきます。それは先にも言ったように(続編が)大々的な戦闘から始まるので、皆さん『おい、こいつらどこから来たんだよ?』と、疑問に思うであろうからです」
『Transformers: Revenge of the Fallen』の脚本家、ロベルト・オーチーとアレックス・カーツマンとはまだ直接のコンタクトはしていないというモーリーだが、彼は自分を完全な台本を持つことの出来るラッキーな人間の1人に数えている。ストーリーに連続性を持たせることは重要だからだとモーリーは述べ、同時に映画のプロットに踏み込むことはないと保証した。「ファンのお気に入りが多く出てくる、実に野心的な筋書きを書き上げました。(もっとも)いくつかは映画第二作に登場するため、使わないようにと言われましたが。それは理解できることです」
そうしたファンお気に入りのキャラクターの1人がサウンドウェーブで、彼は続編に採用されることになった。だが、最も大きなトランスフォームを遂げたキャラクターはスタースクリーム自身だろう。「彼はG1版のような、卑劣で派手なキャラクターではありません」モーリーは明かす。「彼はどちらかと言うと軍人に近く、『Destiny』ではプライムおよびメガトロン(の前歴)との関わり、(同時に)サイバトロン星の歴史とそれが現在にどう影響しているのかについても語られます。すべての中心に据えられているのは、私には当然関わることのできない続編のプロットです。その説明もなされますが、望めばより多くのキャラクターの広がりと彼らの動機、そして運命について知ることができるのです。
『Transformers: Destiny』は12月にロールアウトする。